天皇陛下が内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が22日午後、国事行為として皇居・宮殿で執り行われた。陛下が玉座「高御座(たかみくら)」に立ち、「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べ、即位を宣言された。


 新憲法下で初めて催された平成時の正殿の儀は、戦前の様式に倣ったことから、憲法が定 める国民主権や政教分離の原則に反するとの強い批判が出たが、政府は今回も前回の様式を踏襲した。台風19号による甚大な被害を受け、天皇、皇后両陛下のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は11月10日に延期された。


 正殿の儀は「松の間」で行われ、古式装束「黄櫨染袍(こうろぜんのほう)」を着た陛下が天孫降臨神話に由来する高御座に上り、侍従が皇位のしるしとされる「三種の神器」のうち剣と璽(じ)(勾玉(まがたま))を、国の印の「国璽(こくじ)」と天皇の印の「御璽(ぎょじ)」と共に安置。十二単(ひとえ)姿の皇后さまは隣の「御帳台(みちょうだい)」に立った。

 安倍晋三首相が祝辞の「寿詞(よごと)」を述べ、参列者と万歳三唱。政府は194カ国や各界の代表など2千人以上を招待し、外国の元首や王族、政府高官のほか、三権の長、知事らが参列した。

天皇陛下のお言葉

 先に、日本国憲法および皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿(せいでん)の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。

 上皇陛下が30年以上にわたるご在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心(みこころ)をご自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。

 国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって、わが国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

県民代表しお祝い

 福田富一(ふくだとみかず)知事の話 県民を代表して心からお祝いを申し上げます。大嘗祭(だいじょうさい)に本県から新穀を納めたことは、県民にとって大変光栄なことです。今後とも天皇、皇后両陛下にご来県いただけることをお待ち申し上げます。

 


【号外】天皇陛下 即位宣言 即位礼正殿の儀=表面(2019年10月22日)
【号外】天皇陛下 即位宣言 即位礼正殿の儀=裏面(2019年10月22日)