真っ赤でずっしりとした実

 JA足利では大玉のトマト「麗容」を統一品種として栽培しています。2018年産は生産者49人が約3200㌧を首都圏や東北などの市場に出荷しました。「麗容」という名前は「容姿端麗」からその名前がつけられました。実がしっかりとしていて割れにくく、鮮度と酸味が程よく調和しています。この麗容は地域ブランド「あしかが美人」のブランド名で出荷されています。JA足利ではトマトをはじめ、イチゴ、アスパラガス、ダイコン、ニンジン、キュウリ、ナスの7品目を「あしかが美人」としてP Rしています。

 足利市高松町の寺﨑智貴(てらさきともたか)さん(38)は、27歳からトマトを生産しています。「最初は手探りでトマトを作っていました。覚えることはたくさんあります。経験を積むと、だんだんしっくりくるようになりました。どんな仕事でもそうだと思いますが、トマト生産も段取りに神経を使いますね」と話します。

 毎年9月に17棟のビニールハウスで定植し、約3カ月間、温度や水の管理をします。そして12月中旬から収穫が始まります。現在、収穫の真っ最中でパート職員5人を雇って出荷に忙しい日々を送っています。「春が一番忙しくなります。赤くなったトマトから順次出荷していくので、毎日目が離せません」と話します。

高品質のトマトにこだわる

 栃木県では冬春トマトを中心に栽培されています。豊富な日照、肥沃(ひよく)な大地、澄んだ水などの恵まれた環境で、真っ赤でずっしりとしまった実をつけます。生産量は全国6位で足利をはじめ、県内全域で生産されています。

 トマトはもともとは観賞用でしたが、19世紀になって食用として広く栽培されるようになりました。品種も大玉、中玉、ミニトマトなど多種多様です。生で食べるほか、メキシコ料理のサルサ、イタリア料理のピザやパスタのソースなどにも使われます。トマトジュースやトマトケチャップなども使われており、数多くある野菜の中でも消費量は最も多いといわれています。

 おいしいトマトの食べ方について寺﨑さんは「お好みのドレッシングをかけて食べてもらうのがいいかもしれません。これからも高品質をキープしたトマトを作っていきます」と話していました。

 

雑学辞典

おいしいトマトの選び方 全体の色が均一の濃い赤色で、皮に張りと艶があるトマトが良いとされています。ヘタの部分がピンとしていて元気が良く、枯れていないものが新鮮な証拠です。重いトマトほどジューシーです。大きさが同じなら重いほうを選ぶと良いでしょう。

健康に良いトマト トマトの赤い色はリコピンという色素によるものです。熟して赤くなったトマトほど多くのリコピンを含んでいます。リコピンには強い抗酸化作用があり、老化防止、美肌効果、花粉症予防などの効果が期待できます。