世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政界の関係を巡り、下野新聞社は栃木県関係国会議員10人にアンケートを実施した。アンケートの回答全文を掲載する。

【設問】
旧統一教会やその関連団体や関係者から、政治献金を受けたことがあるか。
旧統一教会やその関連団体や関係者から、選挙支援を受けたことがあるか。
旧統一教会やその関連団体のイベントに出席したり、祝電を送ったりしたことはあるか。
霊感商法や多額の献金など、社会問題が指摘される団体と政治家の関係はどう在るべきだと考えるか。

船田 元氏(自民、衆院1区、当選13回)
①ない
②ない
③ある
 過去2006年に「祖国郷土還元大会」へ祝電が打たれた形跡があった。当時の詳細は不明だが、おそらく後援者の方か支援者の方から依頼があり、精査せずに形式的な祝電を打電したと思われる。今後は十分気を付けていく。
旧統一教会の後援団体や関連団体、またそのような社会問題が指摘される団体とは今後も絶縁するとともに、被害の拡大防止と被害者の救済に努めなければならない。
福田 昭夫氏(立民、衆院2区、当選6回)
①ない
②ない
③ない
関係を持つべきではない。
簗 和生氏(自民、衆院3区、当選4回)
①ない
②ない
③ない
(無回答)
佐藤 勉氏(自民、衆院4区、当選9回)
①ない
②ない
③ない
今、社会問題が指摘される団体との関係は断ち切らないといけない。ただ、政治家として、関係はなくとも人を介して祝電を依頼されることもあり、それが後々誤解を招くこともある。好むと好まざるとにかかわらず、さまざまな付き合いがあるのが政治家なので、気を付けていかなければならないと思う。
茂木 敏充氏(自民、衆院5区、当選10回)
旧統一教会および、関連する団体との付き合いはない。
五十嵐 清氏(自民、衆院比例、当選1回)
旧統一教会および、関連する団体との付き合いはない。
藤岡 隆雄氏(立民、衆院比例、当選1回)
①ない
②ない
③ない
霊感商法や多額の献金など、社会問題が指摘される団体から政治家は一切の支援を受けてはならないし、このような団体を支持しているかのような関係を一切持つべきではない。むしろ政治家は、このような団体から国民が精神的に弱っているところをつけこまれるなどして苦難を受けることがないよう、取り締まるための制度整備や取り締まりが十分機能するよう力を尽くすべきである。
輿水 恵一氏(公明、衆院比例、当選3回)
①ない
②ない
③ない
政治家は社会的な問題やトラブルを抱えている団体等との接触は控えるべきであると考えている。
上野 通子氏(自民、参院、当選3回)
①ない
②ない
③ある
 日時は明確でないが、地元栃木県で開催されたイベントが関連団体共催であった。イベントの内容に関しては宗教関連のものではない。
悪質な「霊感商法」などが社会問題化している関連宗教団体であることをしっかりと見極め、反社会的な団体とは一切関わりを持たない。
高橋 克法氏(自民、参院、当選2回)
①ない
②ない
③分からない
 旧統一教会は、過去にさまざまな事件を引き起こしているが、宗教団体に限らず、反社会的な団体に関しても見極めをしっかり行い、行事への参加などについては慎重かつ丁寧に判断していく。
国会議員なので「ひとこと、挨拶を」ということは日常的にある。ただし、そのことが何らかの権威付けにつながるのは本意ではない。選挙区には、さまざまな宗教的バックグラウンドを持っている方がいるのも事実であり、一律に宗教法人すべてと距離を置くということは適切ではないが、距離の取り方を整理する必要はあるかと思う。