杉原花歩さん

 第11回しもつけ新聞スクラップ作品コンクール(下野新聞社、下野新聞下野会主催)の審査会が28日、下野新聞社で開かれ、最高賞の下野会賞に小山城南中3年杉原花歩(すぎはらかほ)さん(14)の「栃木の神事と人々の輪」が選ばれた。

 小中学生の読解力や表現力を育むことが目的。今回は児童生徒554人から計407点(小学生138点、中学生269点)の応募があった。テーマは、新型コロナウイルスやウクライナ関連などが多かった。

 青柳宏(あおやぎひろし)県NIE推進協議会長や堀内多恵(ほりうちたえ)県NIEアドバイザーらが、事前審査を通過した72点から入賞作を選考。記事を読み込んで自分の考えを深めているか、レイアウトに創意工夫があるかなどを基準に審査した。杉原さんの作品について青柳会長は「さまざまな神事が時を超え生活の中に息づいている深い理由を見いだした」などと評価した。

 杉原さんは「弟が取り組んでいたのを見て面白そうだと感じ、初挑戦した。いろんな人に『知ってほしい』という思いで、調べ方やまとめ方を工夫した。信じられないくらいうれしい」と喜びを語った。

 入賞作を紹介する作品展は12月22~26日、県総合文化センターで開かれる。

 主な上位入賞者は以下の通り。(○は下野会賞)

 最優秀賞 高石真衣(宇都宮市豊郷中央小3年)小栗遥(同市新田小6年)○杉原花歩(小山城南中3年)▽優秀賞 稲葉柊(下野市南河内小中2年)菊地翔(宇都宮市明保小3年)岡田紗葉子・後藤未奈・神之浦輝斗(同市泉が丘小6年)杉原大地(小山市東城南小5年)内田真維(宇都宮大付属中1年)向山芽依・吉田愛菜(大田原中2年)▽学校賞 宇都宮市泉が丘小、大田原市宇田川小、佐野市常盤小、大田原中、大田原市金田北中、宇都宮短大付属中