県西地域モデルルート案

 自転車を活用した観光の推進や地域活性化を目指す「県西地域サイクルツーリズム推進協議会」は22日、オンラインで初会合を開き、宇都宮、鹿沼、日光、塩谷の4市町を巡る約184キロのモデルルート案が示された。地域の自然の魅力を感じられるルートで、試走などを経て確定させる。

 協議会は県と4市町、識者や観光・交通事業者の代表など26人で構成する。同様の協議会は既に県北、県東、県南で設立され、モデルルートも設定済み。県西で全市町が網羅される。

 県西ルートは標高差約1400メートル。宇都宮市の大谷地区や古賀志山、鹿沼市の南摩ダムなどを巡り、自然豊かでアップダウンがある。日光市はいろは坂や世界遺産の二社一寺などを通り、塩谷町内は鬼怒川沿いの緩やかな道が特徴という。

 会合では「いろは坂では安全面に配慮すべきだ」「景観が素晴らしく魅力的」といった意見が出た。今後は年度内を目途にルートを確定させ、名称を付けるほか、路面標示や案内看板の設置といった走行環境の整備にも取り組む。