【佐野】本年度末で閉校となる常盤小で19日、地域住民と同校の歴史を振り返る「閉校記念学校公開」が行われ、卒業生ら約300人が訪れた。
地域住民や同校教諭で組織する閉校準備委員会が「地域の人に小学校時代を懐かしみ、心を癒やしてもらおう」と企画した。
集会室には昭和時代まで学校近くを走っていた鉱石運搬用の蒸気機関車やかつての学校生活の写真のほか、歴代の卒業写真、文集なども展示され、来校者は手に取りながら思い出話に花を咲かせていた。
各教室では卒業生が年度ごとに集まり、ひとときの同窓会を楽しんでいた。
同委員会の船田実(ふなだみのる)会長(72)は「地域に愛着を持ってもらうことが次の地域づくりにつながれば。子どもたちには自信を持って次のステップに進んでほしい」と目を細めた。
同校は1874(明治7)年開校。来春には葛生地区6小中学校が統合し葛生義務教育学校が誕生する。