【壬生】少子化が進み県内各地で小中学校が統合される中、町は全校児童が50人に満たない小規模校をあえて残す政策を続けている。町内の小規模校は藤井小と羽生田小の2校。それぞれの学校で子どもたちと共に授業を受けた記者が、学校生活の様子を伝える。
肌寒さを感じた17日午前8時。藤井小の校門をくぐる児童の姿はバラエティーに富んでいた。もこもこしたフリースを着た子もいれば、半袖半ズボン姿の子も。共通しているのは「おはようございます」という元気良いあいさつだ。
同校の全児童は46人。隣接する壬生小学区も「共通学区」に指定され、13人が同校学区から通っている。地域とのつながりが強く、登校後は、民話ふくべの会による読み聞かせの「朝の学習」から始まった。壬生高生との交流活動が多いほか、ボランティアが運営する放課後子ども教室「みちくさ」は毎日開かれ、2019年度には優良PTA文部科学大臣表彰も受けた。
国が定める基準では複式学級に該当する同校だが、町の予算で複式学級解消支援員を積極的に採用し、各学年とも単学級で運営されている。町教委は「少人数教育は子ども自身が自分の役割を意識する機会が多いため、責任感も育まれやすい」とする。
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