栃木県益子町の観光地域づくりに取り組む一般社団法人「ましこラボ」は14日夜、益子の「土」の文化をコンセプトにしたコース料理の試食会を東京都内で開いた。満員となる50人が参加し、同町の食材を使った料理や地酒、益子焼の組み合わせを楽しんだ。
町内の関係者らが進める「益子・土のガストロノミーツーリズム」の一環。地域の食文化と観光を結びつけ、町への集客を促すツアー商品を開発しており、この日は2月のツアーなどで提供する食事メニューが振る舞われた。
メニューは町内の飲食店が考案し、「オトワレストラン」(宇都宮市)の音羽創(おとわそう)シェフが監修した。益子野菜のサラダやイノシシ肉のロースト、地元の外池酒造の日本酒などを益子焼の器で提供。参加者は写真を撮ったり、アンケートを記入したりしながら舌鼓を打っていた。
墨田区から来場した主婦、亀田静香(かめだしずか)さん(48)は「益子の食の魅力を感じた。ツアーがあれば参加したい」と満足げに話した。同法人事務局の橋本章(はしもとあきら)さん(39)は「大好評をいただけた。今後もガストロノミープロジェクトを展開していきたい」と手応えを語った。