鹿沼市議会の50代男性市議が2022年10月に取得した農地を巡り、農地法違反の疑いがあるとして、同市農業委員会が事実関係や経緯を調査していることが18日、同委員会への取材で分かった。市議は農地を一定期間占有し続け「時効取得」したとし、所有権の移転を登記した。一方、同委員会は、農地を占有していた事実が認められず、時効取得の条件を満たさない可能性があるとしている。

 同委員会などによると、市議は22年10月、知人が所有していた市内の畑や山林などの所有権移転の登記を行った。いずれも02年10月から占有し、時効取得したとしている。