一年で最も寒さが厳しくなるとされる「大寒」の20日、栃木県小山市宮本町1丁目の須賀神社で、けがれを落とし無病息災などを願う「大寒禊(みそぎ)」が行われた。
同神社で行うのは初めて。大寒とはいえ暖かな日差しが降り注ぐ中、30~70代の氏子ら16人が、男性はふんどしに鉢巻き、女性は白装束姿で禊に臨んだ。
事前に所作の指導を受けた参加者は、ほら貝の音を合図に「エッサエッサ」と掛け声を発しながら神門から入場。拝殿の前で、神が降臨するための船をこぐ動作を表現した「鳥船」を行ったり、雄たけびを上げたりした後、前日からたるにためてあった水をおけでくんでかぶった。
紅一点で参加した神鳥谷(ひととのや)、学習塾経営黒木久美子(くろきくみこ)さん(45)は「初めてで緊張したが、すがすがしい気持ちになった」とすっきりした表情を浮かべていた。