遅沢佑介さん

10周年記念公演の一場面(木本忍さん撮影)

10周年記念公演の一場面(木本忍さん撮影)

遅沢佑介さん 10周年記念公演の一場面(木本忍さん撮影) 10周年記念公演の一場面(木本忍さん撮影)

 ライン・ドイツ・オペラ・バレエや熊川哲也(くまかわてつや)さん率いるKバレエカンパニーでプリンシパル(最高位ダンサー)を務めた遅沢佑介(おそざわゆうすけ)さんが、宇都宮市に開設したバレエスタジオが10年を迎えた。第一線の舞台に立つ傍ら、「地方からも世界への道を開きたい」と後進を育成。豊富な経験と人脈を生かし、本県バレエ界の振興にも力を注いでいる。

 「巣立った生徒が裏方で手伝ってくれたり、客席の半分以上が一般客で埋まったり、10年という重みを改めて感じた」。年明け早々、県教育会館大ホールでの10周年記念公演を終えて、遅沢さんはそう振り返る。約100人の生徒らが「パキータ」などを披露した舞台は、国内外のコンクールで入賞者を輩出する同スタジオの現在地を示すものだ。