第64回県郡市町対抗駅伝競走大会(栃木陸上競技協会など主催、下野新聞社など大会共同企業体運営)は29日、県庁-栃木市総合運動公園陸上競技場間を往復する10区間60.42キロで争われ、往路と復路2位の那須塩原Aが3時間8分16秒で2大会ぶり11度目の総合優勝を飾った。2位は復路優勝の宇都宮市A、3位は往路優勝の足利Aだった。
3年ぶりとなる大会には29チームが出場。開会式には福田富一(ふくだとみかず)知事や県内自治体の首長らも駆け付け、地元チームを激励した。1区の男子選手は午前10時に県庁をスタート。沿道では多くの観衆が、地元の期待を背に受け疾走するランナーに大きな声援を送った。
那須塩原Aは区間賞に輝いたのは4区・坂井駿太(さかいしゅんた)(厚崎中)、9区・磯陽向(いそひなた)(同)の2人だけだったが、3選手が区間2位の力走を披露、総合力で宇都宮Aを振り切った。
宇都宮Aは復路スタートの6区で野手駈(のでかける)(文星芸大付高)が区間賞をマークするなど、那須塩原Aを追い上げたが往路での遅れが響いた。足利Aは復路の6、7区での失速が響いた。連覇を狙った大田原Aは往路13位、復路26位と振るわず、総合19位に終わった。
注目が集まった壬生8区のガンドゥ・ベンジャミン(壬生町役場)は10位からスタートし9人抜きでトップに立つなど、沿道のファンを沸かせた。