LGBTなど性的少数者らに対する荒井勝喜(あらいまさよし)前首相秘書官の差別発言を巡り、福田富一(ふくだとみかず)知事は7日の記者会見で「残念な発言だった」と批判した。
6月に日光市内で開催される先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合では、性的少数者を巡る課題も議論される見通し。福田知事は「今回の発言やジェンダーギャップ指数について各国から厳しい指摘があるかもしれない。(会合の成果となる)『日光宣言』が出れば、真摯(しんし)に向き合いたい」と述べた。
同性婚に関しては「法律的に認められるかどうかなので国で議論して方針を示すべき課題」として、賛否には言及しなかった。
一方、性の多様性への理解促進に向けて県議会の超党派議員が制定を目指していた条例案は、自民党会派内に慎重論が根強く、案公表から約1年半がたっても制定に至っていない。福田知事は「G7会合を受け、県議会としてどう対応するか改めて議論が必要になる時が来ると思う。有意義な議論に発展し前進することを期待する」と話した。