発達した低気圧が本州の南を通過する影響で、県内は10日昼前から11日明け方ごろにかけて広い範囲で雪となり、一部地域では警報級の大雪となる恐れもある。高速道路や鉄道の各機関は9日、降雪に備えた規制の動きを発表し、宇都宮地方気象台なども被害への十分な警戒を呼びかけている。
気象台の9日夕時点の予測によると、10日午後6時までの24時間降雪量は、いずれも多い所で北部山地15センチ、北部、南部の平地5センチ。さらに11日午後6時までに北部山地で10〜20センチ、北部平地で5〜10センチ、南部平地で1〜5センチの降雪を見込んでいる。気温が予想以上に低くなったり降雪が長引いたりした場合、大雪警報を発表する可能性もある。
JR東日本大宮支社は9日、日光線の鹿沼-日光駅間について、雪による倒木や除雪作業などの影響で、10日夕以降運転を見合わせる可能性があると発表した。
ネクスコ東日本関東支社も、東北自動車道矢板-白河インターチェンジ間を10日朝から通行止めにする可能性があると発表。県内の東北道、北関東自動車道の全区間について、ノーマルタイヤの車を通行禁止にする可能性があるとした。
国土交通省関東地方整備局なども、不要不急の外出を控えることや冬用タイヤ装着、チェーン携行の徹底を訴え、大雪や路面凍結による交通障害やスリップ事故への注意を喚起している。