入野正明町長

 市貝町の入野正明(いりのまさあき)町長は16日開いた町議会全員協議会で、いちご一会とちぎ国体のオープンウオータースイミング(OWS)が会場の水質悪化で中止された問題の責任を取り、3月定例町議会に自らの給与を4月から3カ月間20%減額する条例改正案を提出することを明らかにした。

 入野町長は「県や参加予定の選手、役員、関係団体に多大な迷惑と心労をかけた。町民の間にも動揺が広がり町のイメージを損なった」などと述べた。

 その上で「町国体実行委員会会長として県実行委員会と一体となって国体を成功に導く立場にあった。統括監督者として自ら処分することで責任の所在を明らかにしたい」とした。

 取材に対し入野町長は、町国体実行委員会副会長の小森祥一(こもりしょういち)教育長の責任に関して「事務手続きに甘さがなかったか町綱紀委員会に諮り、調査して判断してもらうことにした」と述べ、本年度内に何らかの措置が必要か見極める考えを示した。