【下野】市教委文化財課は、下古山1丁目にあった横塚古墳から70年前に出土した人物埴輪(はにわ)の頭部を、3月4日から国分寺のしもつけ風土記の丘資料館ロビーで展示する。
同課によると、埴輪は1953年に旧石橋中(現石橋総合病院)の校庭拡張のため発掘調査が行われた際、同古墳から出土した遺物の一部。その後、出土した埴輪の行方の調査が行われた。今年1月下旬、埴輪を所有する栃木市の女性から相談を受けた県立博物館と同課が照合したところ、同古墳の人物埴輪の頭部であることが分かり、展示することになった。
この頭部は高さ約23センチ、穿孔(せんこう)で両耳が表現されている。古墳時代に男性が髪を結んだ「下げ美豆良(みずら)」があることから、男性を表現したとみられる。同課の山口耕一(やまぐちこういち)課長は「埴輪はかつてあった横塚古墳の大きさなどが推測できる貴重な資料」と話している。
午前9時〜午後5時。月曜休館。(問)同資料館0285・44・5049。