新型コロナウイルス禍で旅行を控えている人たちに全国の和菓子を味わってもらおうと、和菓子製造販売の香雲堂本店(足利市通4丁目)の小泉直哉(こいずみなおや)常務(40)はこのほど、製菓専門学校の同窓生らと共にイベントを企画した。「旅する和菓子」と銘打ったイベントは都内百貨店で開かれ、各店は新作和菓子を披露した。
新宿高島屋で開かれたイベントには香雲堂本店のほか広島、島根、香川県や大阪府などの和菓子店計8店が出品。同百貨店から「チョコレート、イチゴを使った和菓子を」と提案を受け、それぞれ新作和菓子を開発した。
香雲堂本店の新作は、もなか「香々織(かかお)」。あんにチョコレート、イチゴ、ピスタチオを混ぜ、2.5センチ角の一口サイズに仕上げた。「チョコとあんを混ぜると、あんだけよりも濃厚な味わいになるので、小さめのキューブ型にした」という。
パッケージは足利銘仙をイメージしたカラフルな格子柄とした。
現在は、足利市内の同社本店と八幡店で1日10~15箱を限定販売している。コロナ禍も落ち着きつつある中、小泉常務は「ぜひ足利に足を運んで味わってほしい」と話している。12個入り1700円。