【宇都宮】下野新聞社は市議選(定数45)の立候補予定者計53人にアンケートを実施した(回収率100%)。議員定数への考えを尋ねたところ、75%が「現状維持」と回答。県内自治体で最大の人口規模、活発な議案審議の必要性から、多くの立候補予定者が現行定数を「適正」と考えている。
(問1~6の回答、理由は以下のリンクから)
【問1】議員定数についてどう考えますか。
【問2】議員報酬についてはどう考えますか。
【問3】公費負担の政務活動費についてはどう考えますか。
【問4】市長の政治姿勢を支持しますか。
【問5】市のLRTの西側延伸計画を支持しますか。
【問6】市議として最も力を入れたいテーマは。
市議会は旧河内、旧上河内両町との合併後、2007年市議選に合わせて定数を45から50に増やした。11年市議選では再び47に削減。厳しい市財政状況を考慮し15年市議選から現行の45に減らしたが、県内では県議会(定数50)に次いで多い。その後、定数に関する議論は行われていない。
アンケートで「現状維持」としたのは40人。「削減」は11人(21%)、「増員」は2人(4%)だった。
「現状維持」の理由で目立ったのは「人口・財政規模に見合う」で、約51万人という市人口から現行定数を適正と考える人が多かった。市議会は五つの常任委員会が各9人で構成されており「政策や議案などの審議のために現在の定数は妥当」とする意見もあった。
「削減」とした主な理由は「今後も人口減少が見込まれる」。「増員」は「多様な市民の声を反映させるべきだ」などだった。
議員報酬は「現状維持」が44人(83%)と最も多く、「減らすべきだ」は7人(13%)「増やすべきだ」は2人(4%)。「現状維持」の理由は「議会活動が常勤で兼業が困難」「議員に専念できるよう十分な報酬が必要」など。削減を求める理由は「高額報酬は見合っていない」などだった。
1人当たり月額10万円が支給される政務活動費については「現状維持」が39人(74%)「減らすべきだ」12人(23%)「増やすべきだ」2人(4%)だった。
※立候補予定者は50音順。