栃木県日光市の鬼怒川温泉郷で15日、「鬼怒川ライン下り」の営業が始まった。あいにくの雨の中、観光客らは船上から幻想的な雰囲気と春の訪れを楽しんだ。営業は11月下旬まで。
高い岩に挟まれた鬼怒川約6キロを、全長約12メートルの和船で約40分かけて下る。午前11時20分の便には4人が乗船。ライフジャケットの下にかっぱを着用し、新緑や川の流れを満喫した。
3月、京都府亀岡市で観光客向け川下りの舟が転覆、船頭2人が死亡する事故が起きた。鬼怒川ライン下りを運航する鬼怒高原開発営業管理部の下山一明(しもやまかずあき)課長(56)は「創業から54年間無事故を続けてきた。引き続きライフジャケット着用、装備の点検、救助訓練等を徹底し、安全な運行に努める」と話していた。