エシカルビール「シルクロードエール」の「リーフ」(左)と「フルーツ」

エシカルビール「シルクロードエール」の「リーフ」(左)と「フルーツ」

エシカルビール「シルクロードエール」の「リーフ」(左)と「フルーツ」 エシカルビール「シルクロードエール」の「リーフ」(左)と「フルーツ」

 地域商社のファーマーズ・フォレスト(宇都宮市新里町、松本謙(まつもとゆずる)社長)は17日までに、養蚕の副産物などを活用したエシカルビール「シルクロードエール」を、運営する宇都宮市新里町の道の駅うつのみやろまんちっく村で先行発売した。

 同社が指定管理者として道の駅ふくしま(福島市)を運営している縁で、福島市フルーツラインエリア観光推進協議会から、養蚕文化の継承支援に向け廃棄された原材料や食品を活用するエシカルビールの製造依頼を受けた。

 同社によると、養蚕に欠かせない桑は古来、漢方薬に使われている。また、福島大の分析で蚕のふん「蚕沙(さんしゃ)」にも有用成分が残っていることが分かったといい、桑の葉や実、廃棄される蚕沙を使って、道の駅うつのみやろまんちっく村の醸造所で手がけた。

 シルクロードエールは、桑茶の緑がかった色合いで苦味を抑えた味わいの「リーフ」と、ピンク色と桑の実のテイストや酸味が特徴の「フルーツ」の2種。いずれも内容量は330ミリリットル、価格は583円。同道の駅と道の駅ふくしまで先行発売した。