サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のゴールキーパーとして活躍し、2011年ワールドカップ(W杯)優勝メンバーの海堀(かいほり)あゆみさんが17日、栃木県宇都宮市の宇都宮文星女子高を訪れ、仲間の大切さやポジティブな思考の重要性などを同校サッカー部員たちに伝えた。
同部は2019年9月から毎週、生徒主導の朝礼を実施しており、その中で毎月、外部講師招いてモーニングセミナーを開催している。これまでに帝京高サッカー部元監督の古沼貞雄(こぬまさだお)氏らサッカー関係者のほか、佐藤栄一(さとうえいいち)市長らが講師を務めている。
海堀さんは自身の経験を基にサッカーを通して学んだこと、挫折した時に考えたことなどをユーモアを交えて説明。「仲間は一生の財産。高め合うために厳しいことを言い合うことも大切」「考え方で未来は変えられる」などと呼びかけた。
聴講した34人の部員は真剣な表情で聞き入り、積極的に質問。須賀美由希(すがみゆき)主将は「勝者のメンタリティーなどチームに必要な話を聞けてよかった。5月に全国大会出場を決めて海堀さんに報告したい」。最後に部員たちは、W杯の優勝メダルを首にかけるなどして海堀さんと交流を深めた。