展示会を開催している(左から)大桝さん、実行委員会副委員長の大島道子セグロラ化粧品社長、同委員長で郷土史家の益子泰雄さん

 前那須町文化協会長の大桝洋(おおますよう)さん(80)=那須町寺子丙=が所有する著名人が揮毫(きごう)した色紙などを集めた展示会が31日まで、那須塩原市新南のセグロラ化粧品で開かれている。

 大桝さんは表具師としての仕事の傍ら書家としても活躍。昨年、父から受け継いだ表具店を閉めたことに加え、自身も2月で80歳となったことを記念し、展示会を企画した。

 会場に並べたのは、これまで交流があった政治家や作家らから贈られた色紙、礼状、はがきなど約30点。中には森山欽司(もりやまきんじ)元衆院議員の後援会に所属していた40代の頃に親しくなったという故海部俊樹(かいふとしき)元首相、欽司氏の妻で元衆院議員の故森山真弓(もりやままゆみ)氏が官房長官時代に揮毫した色紙も含まれている。

 大桝さんは「『書は人なり』というが、文字には人柄が表れている。これまでの活動の恩返しの意味でも地域の方に喜んでもらえればうれしい」と話した。観覧できるのは月~土曜の午前10時〜午後5時で入場無料。(問)セグロラ化粧品0287・36・5467。