全国の行楽地が新型コロナウイルス禍前に迫るにぎわいを見せた今年のゴールデンウイーク。プロスポーツでも3年ぶりに声出し応援が解禁され、会場の雰囲気も「らしさ」を取り戻した。

 「こどもの日」の5日、中学生になる息子のサッカーの応援で長野県の菅平高原に出かけた。道中の渋滞には多少うんざりしたが、新緑と新鮮な空気に癒やされた。

 会場は手入れが行き届いた天然芝のコートだった。子どもたちはボールを走らせ、面白いようにパスをつなぐ。言わずもがなかも知れないが、環境の変化とともに小、中学生世代の技術は飛躍的に向上した。30年以上前、硬い土に小石が転がるグラウンドでプレーしていた自分を思い出し、うらやましくも感じた。

 昨冬のW杯カタール大会で、日本代表は強豪のドイツ、スペインを相次いで撃破し世界を驚かせた。日本協会は2050年までのW杯優勝を目標に掲げる。あながち夢物語でもない未来を想像し、心が躍った。