82点の力作が並ぶ会場

82点の力作が並ぶ会場

82点の力作が並ぶ会場 82点の力作が並ぶ会場

 【鹿沼】市内の木版画愛好者を中心とする「ふるさと板画会」の作品展が28日まで、坂田山2丁目のかぬまケーブルテレビホール(市民文化センター)多目的ギャラリーで開かれている。会員19人による木版画82点を展示している。

 同会は、元鹿沼商工高教諭で日本板画院委員の伊藤渉(いとうわたる)会長(84)を講師に月2回版画教室を開いており、生徒の発表の場として年に1回作品展を催している。

 会場には風景や人物、建築など幅広いテーマの多色刷り木版画が並ぶ。1994年ごろ同会に入会し、現在は日本板画院で同人を務める樅山町、主婦増山幸子(ますやまゆきこ)さん(70)は5点を出品。栃木市内の巴波(うずま)川沿いを描いた「鯉(こい)に出逢(あ)える蔵の街」は、制作に3カ月以上費やした力作。6枚の版木を使って、欄干や石倉の質感を表現している。

 伊藤会長は「会員それぞれが切磋琢磨(せっさたくま)しながら制作に取り組んでいる。ぜひ成果を見に来ていただきたい」と呼びかけている。

 午前9時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。(問)伊藤さん0289・62・7697。