栃木県の面積は約6408平方キロメートルで、全都道府県の中で20位。関東地方では、なんと一番広いのです。東西に山地があり、県央は北から南にかけて平野が広がります。県立博物館によると、割合としては山地がほぼ半分、丘陵1割、平地4割ほどです。
県内には温泉地がたくさんあります。その中には活火山が関係(かんけい)しているものもあります。県内の活火山は那須岳(茶臼岳)、高原山、白根山、男体山です。白根山は関東地方で最も高い山で、標高2578メートルあります。
火山の噴火は地形に影響を与えてきました。約2万5千年前~1万4千年前に成長した男体山に川がせき止められてできたのが県内最大の湖、中禅寺湖。そして、中禅寺湖の水があふれ出る場所にできたのが97メートルと国内有数の落差を誇る華厳の滝です。
海なし県ですが、過去には海があった時代も。約1100万年ほど前、県央部はクジラやセイウチなどが泳いでいました。直近では約12万5千年前ごろ、小山市や野木町付近は海でした。現在、県内で最も海抜が低い場所は栃木市の谷中湖近くで、12・1メートルだそうです。
同館の担当者は「栃木県は標高差が大きいので、桜の花や紅葉など四季の変化を長く楽しむことができ、植生は多様性があって自然環境が豊かな土地」と話しています。