【鹿沼】横根高原の前日光牧場で6日、牛の放牧が始まった。市内の畜産・酪農家が所有する牛25頭が早速牧草地を駆け回り、元気よく草をはんだ。
標高1300メートルにある同牧場には約47ヘクタールの牧草地が広がる。放牧は夏に向けた牛の暑さ対策や足腰の強化、農家の負担軽減などが目的で前日光牧場管理組合が毎年実施している。今年は2日間に分け39頭を放す。
この日は生後6カ月~13年の乳用牛9頭、和牛15頭、交雑種1頭が入牧した。1頭ずつ体重測定や血液検査を行った後、三つの牧区に放され、草をはんだり、駆け回ったりと自由な時間を過ごしていた。
収牧は10月中旬を予定している。同組合の横尾光広(よこおみつひろ)組合長(46)は「ストレスなく自由に過ごして、5カ月後に元気な姿を見られたらうれしい」と話した。