宮本 大暉さん(26)(左)、佐々木 皓宇さん(27)(右)
宮本 大暉さん(26)(左)、佐々木 皓宇さん(27)(右)

幼なじみ2人で新規就農 農業で地元に活力を!

 昨年、日光市大沢地区で新規就農した2人は、この地で生まれ育った幼なじみ。大学3年生の時に、佐々木さんが「地元で面白いことがしたい」と宮本さんを誘い、農業の道を選択。県の農業大学校でイチゴの栽培を学び、「0(ゼロ)から農業」という屋号で県特産のイチゴ「とちあいか」を栽培し始めました。

 2人のこだわりは植物生理学に基づいた栽培。作物にとって最適な環境を整えることにこだわります。そのため、肥料も単肥を複数組み合わせ、生育状況に応じて与えています。

 

 最初のシーズンを終え、課題も見えました。出来自体はうまくいき、お客様の反応も良かったそうですが、収量は当初の目標に及びませんでした。来季は今回の経験を踏まえ、万全な態勢で臨み、味はもちろん収量アップも狙います。

 2年目に入り、新たなチャレンジとして夏イチゴの栽培も試験的に開始しました。「クラウン」と呼ばれる茎の部分を、地下水を通したホースで冷やすなどして栽培します。冬イチゴの設備を活用しての夏イチゴ栽培は珍しく、新たな需要の創出に取り組みます。

 

 「大沢町には私たちの楽しい記憶や思い出が詰まっています。就農もこの地以外考えられませんでした」と話す2人。農業を通じて地元を元気にしようと就農と同時に始めたイベント「0(ゼロ)からマルシェ」も継続的に開催していきます。