「受けた痛みが消えることはありません」
元夫から数年にわたり暴力を受けていた県央在住の40代女性。ドメスティックバイオレンス(DV)が被害者の心に刻む傷の深さを静かに語った。
元夫は外向きは温厚だった。だが帰宅すると酒をあおり、日常的に職場のストレスを女性と子どもにぶつけた。「洗濯物を室内干ししていた」「夕食時に子どもがテレビに夢中になった」。理由を見つけては「しつけ」「教育」の名目で拳を振るった。
女性に向けて「おまえは生きている意味がない」「飯炊き女」などと人格を否定する言葉を繰り返した。「私が悪いと思い込まされ、周囲に相談できなかった」。苦しげに語る女性の右手には、拳から顔をかばった際についたきずが残っていた。
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