剣道女子団体 小山-鹿沼決勝 先鋒戦で小山の鶴見(左)がメンを放つ=ユウケイ武道館

剣道男子団体優勝の文星付

剣道女子団体優勝の小山

剣道女子団体 小山-鹿沼決勝 先鋒戦で小山の鶴見(左)がメンを放つ=ユウケイ武道館 剣道男子団体優勝の文星付 剣道女子団体優勝の小山

 全国高校総体(インターハイ)県予選は23日、宇都宮市のユウケイ武道館ほかで剣道、バスケットボールなどを行った。

 剣道は男女団体を行い、男子は文星芸大付が35年ぶりの優勝。決勝で次鋒の鶴野大雅(つるのたいが)、大将の山中楓大(やまなかふうた)主将が1本勝ちし、2-0で5連覇中の佐野日大を退けた。女子は小山が4連覇を達成。鹿沼との決勝は2-2だったが、大鹿莉乃亜(おおしかりのあ)が2本勝ちを決めたため、本数差で競り勝った。

若いチーム成長実感 剣道女子団体・小山

 剣道女子団体で4連覇を達成した小山。決勝は勝敗こそ同じだったが、本数差で鹿沼をわずかに上回った。鈴木慎太郎(すずきしんたろう)監督は「メンバー5人中4人が1、2年。若いチームにとってこの接戦は良い経験になった」とうなずいた。

 決勝では鶴見那鳳(つるみなお)、大鹿莉乃亜(おおしかりのあ)の1年生コンビが躍動した。先鋒(せんぽう)の鶴見は鮮やかなメンで1本勝ち。準決勝の先鋒戦では敗れており、「迷惑をかけた。必ず取り返す」という執念で1勝目をもたらした。

 次鋒の大鹿も流れに乗った。序盤にコテで1本を先取すると、より集中を高め「相手の動きが一瞬大きく見えた」とすかさずメンで2本目。試合後は鶴見と「1年生で2勝したのは初めてかも」と誇らしげだった。

 中堅牛久寧々(うしくねね)は引き分けて2勝1分けとした後、冷や汗をかく。大黒柱の2年生コンビ、副将山口美優(やまぐちみゆ)と大将大河原彩香(おおかわらあやか)がまさかの連敗。「一瞬の気の緩みで足が止まってしまった。仲間に助けられた」と大河原は反省の色を浮かべた。

 これまでは山口、大河原が2勝するのが勝ちパターン。今回は主将の牛久が「仲間たち全員でつかんだ」と語る通り、5人が助け合ってつかんだ栄冠だ。チームの成長を実感した牛久は「日本一を目指す」とインターハイの目標を語った。

 バスケットボールは男女とも準々決勝を行い、男子は宇都宮工、女子は作新学院などが4強入りを果たした。