宿泊保育中に死亡した生後9カ月のまな娘の無念を晴らそうと奔走してきた両親が、法廷での戦いを終えた。宇都宮市内の認可外保育施設「といず」(廃止)で2014年7月、山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃんが死亡した事件。施設を指導監督する市の賠償責任を認める判決が6月下旬に確定し、刑事、民事の裁判が終結した。両親は「一区切りついた。市に勝てたのは大きい」と受け止める。事件から26日で9年。「裁判が終わっても、まだ7合目」と両親は言う。今後は市の対応の問題点を洗い出す検証委員会を注視しながら、再発防止を願う。
最高裁の決定通知を受け取ってから4日後。両親は「長かった。親としてできることはやった」としみじみ語った。確定した民事判決は、注意義務を怠った市の不適切な対応を認定した。両親は「結果が全てよかったわけではないが、市の過失が認められたことは価値がある」と評価した。
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