警察協力章を受章した荒居さん=12日午後、県警本部

 少年の非行防止と健全育成に長年貢献したとして、県少年指導委員会連合会長の荒居養雄(あらいようゆう)さん(69)=佐野市大町=が警察庁の警察協力章を受章した。12日に県警本部で伝達式が行われ、荒居さんは「自分1人ではなく、県内の600人近い少年指導員全ての活動が評価されたと思っている。本当にありがたい」と話した。

 荒居さんは1981年から少年指導委員を務めている。これまで、街頭補導活動や少年の立ち直り支援などに尽力してきた。

 式では、県警の難波健太(なんばけんた)本部長が表彰状を手渡した。荒居さんは現状の課題として、指導員のなり手不足とインターネットを介した犯罪の増加を挙げた。「主に対面で行ってきた指導方法を考え直すためにも、若い人に参加してもらえるように努めたい」と語った。

 警察協力章は、警察業務に協力する一般市民に警察庁長官が贈る最高位の表彰。本県の受章者は荒居さんで45人目。