【栃木】市内の子どもたちが朗読を披露する「第19回子ども朗読フェスティバル」の本選が7月27日、とちぎ岩下の新生姜(しょうが)ホールで開かれた。予選を勝ち抜いた小中高生20人が対象図書を情感豊かに朗読した。
NPO法人「山本有三(やまもとゆうぞう)記念会」が、市ゆかりの文豪である山本らの作品を通して、本の素晴らしさや朗読の楽しさを知ってもらおうと毎年開催している。今年は108人がエントリーした。
6月の予選会を通過した20人は、山本の代表作「路傍の石」など13の対象図書から1作品を選び、約3分間の朗読に臨んだ。どの参加者も感情を込め、抑揚を付けながら、登場人物によっては声色も変えて各作品の世界を表現した。
森山京(もりやまみやこ)作の「いいものもらった」を読み上げた栃木中央小4年岩川春海(いわかわはるみ)さんが大賞に輝いた。本選に先立って、栃木幼稚園の年長23人は山本訳詩の「心に太陽を持て」を手話付きで歌った。