生徒を前にあいさつする福田知事=7日午後1時40分、石橋高

 福田富一(ふくだとみかず)知事と意見を交わす「知事と語ろう!とちぎ元気フォーラム」が7日、下野市の石橋高で開かれ、1~3年生約50人が参加した。阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長らも出席した。

 冒頭、福田知事は「石橋高は今年、選抜高校野球大会にも出場し、文武両道の進学校として来年100周年を迎える。みなさんの貴重な意見を県政に生かします」とあいさつした。

 生徒からは宇都宮市・芳賀町の次世代型路面電車(LRT)のメリットや少子高齢化対策、企業誘致、スポーツ振興、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みなどについて質問が出た。

 LRTについて福田知事は「早く黒字経営になって線路を延ばしてほしい。既存の公共交通を活用しながら県内の観光地などに行けるようにするのは行政の役割」と述べた。企業誘致については「県内には世界で活躍する優良企業がたくさんある。企業誘致を進め、雇用確保に努める」と強調した。

 また「若い時にスポーツや勉強に臨む努力は、社会人になって必ず良かったと思えるので、今を一生懸命に挑んでほしい」とエールを送った。

 3年大堀優花(おおぼりゆうか)さん(17)は「環境問題に関心があり、県の取り組みが分かった。知事の意見を直接聞けて貴重な経験をした」と話した。