スズメガの幼虫を採集する子どもたち

 【小山】市内の平地林の価値を知り保護活動につなげてもらおうと、市は19日、東島田にある市有保安林「東島田ふるさとの森」で市民を対象にした植物や生き物の観察会を開いた。

 生物多様性向上のため市民に行動を促す「おやまグリーン・アクションプロジェクト」の一環。家族連れや自然に関心のある市民のほか、浅野正富(あさのまさとみ)市長や市職員ら計約30人が参加した。

 参加者たちは虫取り網を使ってクワガタやチョウ、ウスバカゲロウなどを採集したほか、土の中の生き物も探した。昆虫に詳しいため「おやまのムシキング」と呼ばれる市職員山中隆寛(やまなかたかひろ)さん(30)らが、採集した生き物の特徴や生態を解説した。

 若木小4年須田雄貴(すだゆうき)君(9)は「カブトムシやノコギリクワガタなどが見つかって楽しかった。珍しい生き物をたくさん見つけ、将来は昆虫博士になりたい」と笑顔で話した。