祖母井保育園の園児と職員が作成した横断幕

 【宇都宮・芳賀】次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線の開業を祝おうと、26日は各停留場やトランジットセンター(TC)でイベントが開かれる。終点の芳賀・高根沢工業団地では祖母井保育園が車両「ライトライン」をデザインした横断幕を掲げて歓迎。飛山城跡では地元の市消防団清原分団が簡易ポンプ7台を使い、記念車両に向けて祝賀放水を実施する。

 祖母井保育園は、年長園児18人と職員で横断幕を手作りした。車両は職員が描き、園児による自分や家族の似顔絵を窓部分に貼り付けた。杉山月香(すぎやまるか)ちゃん(6)は「明日が楽しみ」と話し、土屋歩(つちやあゆみ)園長(54)は「電車が通っていない芳賀町に来ると思うとわくわくする。保育園らしく元気に明るく出迎えたい」と待ち遠しそうだった。

 飛山城跡では清原分団や市消防本局職員ら約60人が祝賀放水に集結する。同市消防団副団長で清原地区を担当する直井英二(なおいえいじ)さん(63)は「団員も張り切っている。7本の放水なので希望の虹を演出したい」と意欲満々。イベントには地元の福祉施設の利用者や関係者ら100人以上も参加する。

 グリーンスタジアム前-ゆいの杜東間の停留場4カ所では近隣の小学校児童がお迎え隊を結成。清陵高校前停留場でも同校吹奏楽部が演奏するほか、作新学院大のバドミントン部員や野球部員が歓迎する。

 このほか清原市民センター前TCでは市内の和太鼓集団が太鼓を打ち鳴らしてお出迎え。平石TCでは近隣の小学生がおはやしを披露し、自治体関係者や住民が手作りのとんがり帽子などを着用して歓迎する。沿線の平石中央小は、児童が描いた似顔絵を焼き付けた長さ約8メートルものタペストリーを掲示する。