とちぎ子ども自然体験活動ネットワークは2022年に発足した組織ですが、休眠預金を活用した補助金により、子ども向け自然体験活動4団体(那須高原自然学校、サシバの里自然学校、トチギ環境未来基地、とちぎYMCA)でコンソーシアムを結成したことがきっかけでした。
休眠預金の補助金は、JANPIA(一般社団法人日本民間公益活動連携機構)が新型コロナウイルスにより大きく影響を受けた個人や団体を支援するために募集し、県内ではとちぎコミュニティー基金が窓口となり、2年間で12団体への支援をいただきました。
私たちは「自然体験を取り戻そう」「自然体験の輪を広げよう」をスローガンに掲げ、県内で自然体験活動を必要とする子どもたちに体験を届けるために活動を続けてきました。
サシバの里自然学校では、幼稚園・保育園向けに里山で生きもの探しをメインにした自然体験活動を行ってきました。「園生活ではおとなしい子も、泥まみれになり無我夢中で小魚を捕まえている姿に驚いた」という声をいただき、自然の中での活動の意義を改めて感じました。その他コンソーシアムとして、学童保育や子ども食堂、子ども支援団体などと連携を続け、22年度は述べ27団体、約1300名の子どもたちへ自然体験の機会を提供することができました。
一方で、県内の子ども向け自然体験活動団体は、横のつながりや関係性が少ないことが課題です。今後も密に連携していくためにお互いを知る情報交換会や、県外で発達障害に当たり特別な支援の必要な子どもたちを対象とした自然体験活動を実践している方を講師に招き、指導者の質を向上するため研修会を行いました。
その中で自然体験の場をより多くの子どもたちに提供するために始まったのが「キッズネイチャーフェス」です。今年6月は雨天で中止となってしまいましたが、秋は10月22日に開催する予定です(会場調整中)。県内の自然体験活動団体がブースを設け、工作やレクリエーションなど1日楽しむことができるイベントを企画中です。普段とは違った自然の中での体験活動で、お子さんの思いもよらない姿に出会えるはずです。ぜひ、この機会にお子さんと自然体験をしてみませんか?
次回のコラムは「とちぎ子ども自然体験活動ネットワークの今後の展望」について、共同代表の遠藤隼(えんどうじゅん)がお話しします。
(とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク共同代表・真山高士(さなやまたかし))
■とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク登録団体イベント情報
10月特別ガイドウォーク「キノコの森歩き」
▽日時 10月9日
▽参加費 5500円(中学生 2750円)
※先着8名(中学生以上)、詳細、申し込みは日光国立公園那須平成の森ホームページへ。
GOOD NEWS CAMP
▽日時 10月14~15日
▽参加費 2万円(食費、プログラム費、保険代込み)
※詳細、申し込みは那須高原自然学校ホームページへ。