毎日の食事に欠かせない米。栃木県で米がどれくらい作られているか、知っていますか?
農林水産省の統計によると、2022年の本県の米の生産量は27万300トンでした。都道府県別に見ると8位で、全国有数の米どころといえます。県内で一番多く作られている品種はコシヒカリですが、「とちぎの星」や「なすひかり」といった県オリジナルのブランド米も生産されています。
ただ、少子高齢化や食生活の変化に加え、新型コロナウイルスの影響で、コメの需要は年々減ってきています。そのため、県内では需要に応じた生産が行われています。
皆さんの主食は、米だけではないですよね。パンや麺類なども食べていると思いますが、その材料である麦の栽培も、本県では盛んです。麦の栽培面積と生産量は全国4位。乾燥したところで育つ作物なので、冬にあまり雪が降らず、晴れる日が多い本県は栽培に適しています。米と麦の二毛作が盛んに行われているのも、生産量が多い理由です。
麦にはいろんな種類がありますが、県内では、うどんに使われる小麦や、麦茶の原料の六条大麦が栽培されています。中でもビールに使われる二条大麦は、主に県南地域で栽培され、生産量が全国2位となっています。初夏になると、麦の穂が黄金色に輝いて見える「麦秋」の風景が楽しめます。