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LRTと車が接触した事故現場付近を調べる参加者=5日午後、宇都宮市陽東5丁目

LRTと車が接触した事故現場付近を調べる参加者=5日午後、宇都宮市陽東5丁目

LRTと車が接触した事故現場付近を調べる参加者=5日午後、宇都宮市陽東5丁目
LRTと車が接触した事故現場付近を調べる参加者=5日午後、宇都宮市陽東5丁目

 次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線で、8月下旬の開業以来、LRTと車の接触事故が3件相次いだことを受け、県警や県、運行会社のライトレールなどは4日、宇都宮市陽東5丁目の事故現場付近などで、合同現場診断と対策会議を行った。約20人が参加し、事故現場の道路標示を改善するなどの必要性を確認した。

 3件目の事故は9月17日、同所の県道で、軌道と隣接する導流帯(ゼブラゾーン)に停車していた乗用車右側のドアミラーに、後方から来たLRTが接触した。診断では、軌道と車道の境界にある幅約60センチの白線が、ゼブラゾーンでは車道の一部と誤認される可能性を指摘した。また、本来は推奨されていないゼブラゾーンに車が入ったり、停車したりしていることなども確認した。

 改善策としては、軌道と車道を区別しやすいように白線の幅の変更や、車が軌道寄りの車道を走ると音が鳴る仕組みなどが挙げられた。県警交通企画課の石井清一(いしいしょういち)交通事故抑止対策官は「開業前にもう少し検討しても良かったかもしれない。同じような事故が起きないように、より良い交通環境を整えていきたい」と話した。