【那須】高久小の5年生15人がこのほど、高久甲の那須街道沿いのアカマツ林で「アカマツ林再生プロジェクト」に取り組み、アカマツの苗木を育てるための松ぼっくり採取に汗を流した。
地域を代表する景観に関わることで、郷土愛を育もうと、林野庁塩那森林管理署の呼びかけで実施した。
同所のアカマツは、1983年には約2万本あったが、現在は約7500本まで減少した。カミキリムシの影響により、毎年100本以上が枯れている。
児童たちは同署の職員に指導を受け、アカマツの種が取れる松ぼっくりを集めた。種は今後同校に植える。児童が3年ほどかけて苗木に育てた上で、街道沿いに植林する予定だ。
佐藤桃葵(さとうももあ)さん(11)は「松ぼっくりを見つけるのに苦労した。いっぱい苗が育つとうれしい」と笑顔を見せた。同署の里見昌記(さとみよしき)署長(56)は「地域の宝を地元の人たちと一緒に守っていきたい」と話した。