日光市は20日の市議会議員全員協議会で、NTT東日本栃木支店が市に対し、光ファイバー芯線の賃借料9470万円を過払いしていたと報告した。過払い期間は8年2カ月に及ぶ。市の担当者は同様の案件が「県内の他自治体でもあると聞いている」としている。
同支店は市が所有する光ファイバー芯線を借り、加入者数に応じた「貸付料」を毎年、市に納付している。
同支店は2015年2月から今年3月まで、光サービス加入者の一部を二重に計上、本来加入者を4062件とするところ、6414件と2352件多く算定し、計9469万円の過払い金を市に支払っていた。
返還について市は「民法上の位置付けや時効の問題などもあり、これらを整理している段階」とし、今後同支店と協議を進める考えを示した。