袴田さんを支援しようと、静岡地裁での再審初公判に駆け付けた菅家さん(左端)。袴田さんの姉のひで子さん(左から2人目)と並んで立った=27日午前10時25分、静岡市葵区

袴田さんを支援しようと、静岡地裁での再審初公判に駆け付けた菅家さん(左端)。袴田さんの姉のひで子さん(左から2人目)と並んで立った=27日午前10時25分、静岡市葵区

袴田さんを支援しようと、静岡地裁での再審初公判に駆け付けた菅家さん(左端)。袴田さんの姉のひで子さん(左から2人目)と並んで立った=27日午前10時25分、静岡市葵区 袴田さんを支援しようと、静岡地裁での再審初公判に駆け付けた菅家さん(左端)。袴田さんの姉のひで子さん(左から2人目)と並んで立った=27日午前10時25分、静岡市葵区

 「無罪と信じている。今すぐにも、検察は誤りを認めて謝罪してほしい」。袴田巌(はかまたいわお)さん(87)の再審初公判が開かれた27日、1990年に足利市で女児が殺害、遺棄された足利事件で再審無罪が確定した菅家利和(すがやとしかず)さん(77)が静岡地裁に駆け付け、弁護団とともに無罪判決を訴えた。菅家さんは静岡県内の袴田さんの自宅を訪ねるなど、支援を続けてきた。自身も経験した再審法廷。「できるだけ早く終わらせ、元気に暮らしてほしい」と願った。

 午前10時25分ごろ。静岡地裁近くで横断幕を手にする菅家さんの姿があった。「袴田さんに無罪判決を!」。弁護団とともに「冤罪(えんざい)」をアピールした。出廷免除の袴田さんに代わり補佐人として地裁に入る姉・ひで子(こ)さん(90)の隣を気遣うようにゆっくり歩き、法廷へ送り出した。