東西方向に約110メートルの区画溝が確認された佐良土上の原Ⅱ遺跡

 【大田原】佐良土の官衙(かんが)(公的機関)跡とみられる「佐良土上の原Ⅱ遺跡」の発掘調査で、市教委は31日までに、遺跡と外などを区分けする古代の区画溝が東西方向に約110メートルあることを確認した。また溝は北方向に続き、調査成果から当初想定より遺跡規模が拡大する可能性が出てきた。3日に現地説明会を開く。

 発掘調査は、付近を通っていたとみられる古代の幹線「東山道駅路」の関連遺跡として実施している。昨年度までの調査で、官衙でよく見られる幅2メートル前後の区画溝を確認。溝は2重で、外側の溝の長さは南北方向に170メートル以上であることが分かっている。