【宇都宮】宇都宮工業高は31日、創立100周年を記念して制作された陶壁モニュメント「空への矢印・希望」の完成披露式を行った。益子町の陶壁作家藤原郁三(ふじわらいくぞう)さん(77)がデザインし、生徒の夢と希望が空と太陽に伸びていく様子を表現した。
モニュメントは同校正門付近の大講義室西側の外壁(縦約5メートル、横約20メートル)に制作した。空などをイメージした青い矢印は波状の造形で、西日が差し込むと輝く仕組みになっている。太陽のレリーフには蛍光管をリサイクルした素材を使用し、5色の雲は各学科のカラーを表している。
同校によると、過去に藤原さんの別の作品が校舎に採用された縁などで実現した。建築デザイン科の3年生7人も彫刻や釉薬(うわぐすり)をかける工程などに参加し、約6カ月かけ完成させた。
披露式には生徒も参加し、テープカットなどが行われた。制作に携わった生徒会長の上吉原将能(かみよしはらまさよし)さん(18)は「色のグラデーションが美しい。学校のシンボルになってほしい」と笑顔で語り、藤原さんは「イメージ通りに無事完成しほっとした。学び舎の空間のアクセントになるとうれしい」と話した。