放水を体験する生徒

 【鹿沼】若手消防団員の確保を目指し、鹿沼南高でこのほど、市消防団のPR活動が行われた。

 市消防団は10月26日現在、729人が所属。うち20代は1割ほどで団員の高年齢化が進む。定年でベテラン団員が一挙に退団し団員不足に陥る恐れもあり、若手の確保が課題となっている。

 PR活動は県が主催し、同校の避難訓練に合わせて実施。各教室から校庭に避難した全校生徒約420人が参加した。

 同校のある北押原地区を管轄する第3分団の団員が消防団の活動を紹介。宇賀神裕則(うがじんひろのり)分団長(38)が司会を務め、団員それぞれが職業や入団のきっかけなどを語った。その後、学年ごとに放水、起震車、救命の3ブースを体験した。

 3年日高緑(ひだかりょく)さん(18)は「消防団の仕事のイメージが湧いた。自分の地域を守るってかっこいいと思った」と感心していた。県消防防災課の岡本和也(おかもとかずや)主任(39)は「生徒たちも盛り上がっていた。消防団の魅力が十分に伝わったのでは」と手応えを語った。