餅や菓子がまかれたミニ上棟式

 【市貝】町の秋の最大のイベント、町町民祭(町、町民祭運営協議会主催)が19日、中央公民館グラウンドで開催され、多くの人でにぎわった。

 4年ぶりの開催で計43団体が参加。テントブースや屋外展示などで、飲食の販売や活動のPRなどを行った。「過去にないほどの人出」(町産業振興課)で駐車場に入りきれない車があふれた。

 全建総連芳賀支部は2回の「ミニ上棟式」で多くの人を集めた。工事の安全や建物の無事などを祈る上棟式(建前)は現在ほとんど行われていない。伝統を知ってほしいと再現した。

 職人たちが会場に簡易の軸組みを用意して飾り付け、祝詞を上げ、木づちで棟木を打ち付けるなどの作法を経て餅や菓子をまいた。多くの人が歓声を上げて手を伸ばしていた。

 家族4人で参加した多田羅、幼稚園教諭苅部奈津美(かりべなつみ)さん(35)は「たくさん取れて子どもも喜んだ」と笑顔を見せた。