栃木県を訪れ、鉄道の旅を満喫する人も多いようです。今年は次世代型路面電車(LRT)など新たな仲間も加わりました。
8月26日に宇都宮市と芳賀町を結ぶLRTの宇都宮芳賀ライトレール線が華々しく開業しました。国内では75年ぶりとなる新規の路面電車です。JR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの14・6キロで、19の停留場があります。今月15日には乗客数が100万人を突破しました。
7月には浅草(東京都)-東武日光、鬼怒川温泉駅間を結ぶ東武鉄道の新型特急「スペーシアX(エックス)」が運行開始。33年ぶりの新型車両で、豪華な個室やラウンジなどを備えています。
個性豊かな先輩列車も走っています。真岡鉄道真岡線は2020年、全線開通100周年を迎えました。下館(茨城県筑西市)駅と茂木駅を結び、SLが今でも活躍しています。
県外に出かける際、JR宇都宮線に乗ったことがある人も多いのでは。東北本線の一部で、東京-黒磯駅間を宇都宮線と呼びます。
トロッコ列車に乗れるのはわたらせ渓谷鉄道。桐生(群馬県桐生市)駅と間藤駅を結び、冬にはイルミネーションも楽しめます。
鉄道好きの東京都新宿区、病院職員の男性(33)は県内を走る鉄道の多彩さに注目。「最新とレトロ、どちらも興味深い。観光地と乗客を結ぶだけでなく、鉄道そのものが観光資源として魅力的です」と話しました。