黄色く色づいた「大いちょう」

 【宇都宮】市の天然記念物「旭町の大いちょう」が今年も黄色く色づいた。晩秋だけの青空とのコントラストを街行く人たちが楽しんでいる。

 大いちょうは市役所の北方、いちょう通りに面して立ち樹高33メートル。周辺のイチョウより色づきが早く、舞い散る黄葉がじゅうたんのように歩道を染めている。樹齢は400年を超えるとされ、太平洋戦争の宇都宮空襲で黒く焼けたが、新芽を吹いて再生。市のシンボルとして親しまれている。

 29日は秋の日差しに黄葉を輝かせ、散策に訪れた人がスマートフォンで写真を撮っていた。埼玉県春日部市、渡辺丈士(わたなべたけし)さん(81)はそば打ち同好会のメンバーと宇都宮へ。次世代型路面電車(LRT)にも乗るといい「イチョウもLRTも黄色。宇都宮は街の中がどこも黄色で鮮やか」と話していた。