個人の宴会も軒並み堅調。小山市駅東通り1丁目の鳥料理専門店「とり七本店」は12月の金曜や土曜日、70席の予約はほぼ埋まった。11月上旬から予約が相次いだ。3~4人のグループが中心で、20人や30人の宴会も入っている。

 同店の予約数は1年前に比べ1・5倍に。石原健史(いしはらたけし)店長(41)は「お客さんに感謝の気持ちで接客したい」と意気込んだ。

 ただ、県北の温泉地などでは、泊まりがけの大規模な忘年会はまだ少ないという。塩原温泉の関係者は「コロナ前の状態にはまだ遠い」と吐露する。

 一方、日光市鬼怒川温泉滝の「あさやホテル」では現在、団体客のニーズはあるものの、一晩に対応する宴会の人数を計20人までに限定している。人手不足と個人客へのシフトが背景にある。

 コロナ前は数十人の宴会や300人近くの団体客も受け入れていた。八木澤哲男(やぎさわてつお)社長(64)は「春や夏のシーズンに向け、受け入れの規模を広げる努力をしていきたい」と語った。

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