人手を必要とする農業者などと働きながら旅行したい人のマッチングサービス「おてつたび」を運営するおてつたび(東京都渋谷区)と産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン(東京都港区)は11~13日の3日間、那須塩原市鍋掛の益子農園で農業の魅力を伝えるイベントを行い、県内外の大学生3人が農作業を手伝った。
イベントは農業未経験の若者に、職業としての農業に興味を持ってもらうのが目的。国の補助事業を活用し、食べチョクに出品する全国の農家で昨年から実施している。参加者は地域に滞在しながら農作業を手伝い、報酬を受け取る。
同農園では小山市、千葉県、東京都に住む大学生3人が参加。12日はホウレンソウの畑に保温用の不織布をかぶせたり、作物の計量や包装を行ったりした。
同農園の益子巧(ましこたくみ)さん(36)は「忙しい時期に限定して人手を確保でき、助かる」、同県習志野市、大学4年山田真菜(やまだまな)さん(22)は「地方創生や農業に興味があり、参加した。手作業でしかできないことも多いことが分かった」と話した。