今回は、自然の中で子どもたちへ「育ち・学びの場」を提供しているにじのもり自然学校の松本聖宣(まつもときよのぶ)さん、森のようちえん「ぬくぬく」の横山渚(よこやまなぎさ)さんにお話を伺いました。(聞き手 とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク共同代表・遠藤隼(えんどうじゅん))
◆松本聖宣さん

フリースクール・にじのもり自然学校代表。「ネイチャー松本」として、塾経営、家庭教師経営、講演活動家(大人の学び講座、量子力学、相対性理論、健康と免疫など)として活躍している。家庭教師や塾講師など、教育関係の職歴は約15年。
◆横山渚さん

森のようちえん「ぬくぬく」代表。長女が1歳の時に森のようちえんに出会う。伸び伸び子育てでき、母親同士が高め合えるこの場が好きで、10年近く関わっている。娘2人は、森のようちえんや自主保育で育ち、幼稚園に通わず幼児期をどっぷり親子で過ごした。
-それぞれの団体や活動について教えてください。
松本 2022年に鹿沼市に開校した体験を中心としたフリースクールです。「自分らしくあることができる学校」というテーマで、小中学生を中心に週3~5日実施しています。
横山 宇都宮市内の公園で週2回、活動している親子野外活動サークルです。参加するのは0歳から幼稚園入園までのお子さんが中心。午前10時ごろに集まって落ち葉を探したり、公園を一周したり、夏場は水遊びしたりして、子どもたちとやりたいことをします。

-子どもたちの育ち・学びにどう関わっていますか。
松本 授業はその子にあった形で学習する「寺子屋型」と、やりたいことを自ら見つけ取り組む「個性型」があります。個性型もただ好きなことをやるわけではありません。川に行って船を作る際に浮力や密度について話題にするなど、教科書で行う学びを生活を通して見つけ探究していきます。さらに寺子屋型での学びにも反映させています。
横山 親子が自然の中で自分らしくいられる場所を心がけています。泥んこもOKですし、けんかも極力見守っています。同世代の子どもを持つお母さん同士で子どもたちを見ているので、互いに悩みを話し合うなどリフレッシュの機会にもなっています。

-活動の中で大切にしていることは。
松本 本当の自由を得るための学び場を目指しています。私の考える自由とは「本当の自分を知る」こと。常に「何がしたいのか」「心が感じていることは何か」など問いかけ、自分を理解して、人生の土台をつくっていってほしいです。同時に仲間との調和も必要なので、人間関係や知性、社会などを仲間たちとの関係から学んでほしいですね。
横山 氷や葉っぱ、泥んこなど、小さい子にとっては初めての自然との出合いの場ですし、お母さんたちも幼少期に戻った気持ちで再び自然と出合う機会になっています。自然の中で、伸び伸びと子育てできる場にしていきたいです。
■とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク登録団体イベント情報
冬の野遊び学校(市貝)
▽日時 12月27日、1月4、6日
▽参加費 4500円
※申し込み、イベント詳細はサシバの里自然学校ホームページへ。
キッズスキーキャンプ2023-ステップアップ経験者編(那須)
▽日時 2024年1月12~14日
▽参加費 小学生3万1千円、中学生3万3千円(レンタル別途)
※申し込み、イベント詳細は那須高原自然学校ホームページへ。